東灘名所めぐり ①〈雀の松原〉
前回のブログにも書きましたが、患者の方から小冊子を頂きました。
なんでも昭和の終わり頃に神戸市民文化振興財団の創設5周年を記念してNTTのテレホンサービスで始まったミニ落語を小冊子に収録したそうです。
昭和って元号が2つも前でなんか懐かしいですよね(^^)
目次はこんな感じで
知らない場所や普段何気に通ったり見たりしていた場所も書かれていて読み終えてから収録された名所を直に見てみたいと思い、休日を利用して巡って見る事にしました。
その名の通り東灘名所めぐり!!
まず初めに雀の松原
目次も一番目ですが整骨院からも一番近い所です。
整骨院の西を流れる住吉川渡って北上すると現れる心惹かれる酒蔵とんねる
挿絵では国道43号線の下を抜けるガードと書かれている場所です。
このトンネルを潜り抜けると
道端に「雀松原古跡 是ヨリ一丁半」と書かれた道標、さらに北上して阪神電車のガードを越えると公園が在り石碑が立っています。
近づいて見ると何やら文字が書かれていますが、読みづらいので何て書いているかをネットで調べてみました。
「竹ならぬかげも雀のやどりとは、いつなりにけん松原の跡」
イマイチ意味が分かりませんが
側面に中納言公尹卿とあるのは鎌倉時代の公卿、洞院公尹が詠んだ歌でしょうか。
知ったかですがこれもネットで調べました(^^)
右側の小石碑表面には
「雀松原遺址、杖とめて千代の古塚とへよかし是や昔の雀松原 平安山田寿房」
とあります。
これもネットで調べてみましたが、山田寿房という人のことはよくわかりませんでした。
小冊子に書かれている通り松林の面影は無く碑の背後に松が一本生えているだけですが
後醍醐天皇が隠岐へ流されるときに雀の松原や布引の滝を見たとか、足利尊氏と足利直義兄弟がここで戦ったとか、源平盛衰記や平家物語、太平記にも書かれているほどの名所やったんですね。
また摂津名所地図 寛文7年(1667)や
海道名所図 元文元年(1736)などの昔のも絵図にも描かれていて
かつてこの辺りは海岸線で松林があったそうですが、当時の景色は絶景やったんでしょうね。
ここはよく通る場所で何の石碑かと思いながら通り過ぎていたんですが、そんな名所だとは知りませんでした。。。
そう言えば国道43号線の交差点の名前が「松原」でしたね。
昔の名所も今では戦争や阪神大震災、開発の影響などで建物や街並みも変わったと思いますが、せっかくの東灘名所を巡ってみようと思います。
さて次はどこに行きましょうか(^^)